PIRELLIスーパー耐久シリーズ2020
第3戦 スーパー耐久レース in 岡山
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A DRIVER | 浅野 武夫 |
B DRIVER | 藤原 大暉 |
C DRIVER | 土屋 武士 |
| 10/31 予選 | 10/31 決勝 |
順位 | 6位 | 3位 |
結果詳細 | 浅野 1.44.183 藤原 1.44.147 | 浅野 31周 藤原 36周 土屋 32周 |
【フリー走行・予選】
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今シーズン第1戦FUJI24時間で4位、第2戦SUGOでも4位と、着実に速さと信頼性を得つつあるWedsSport86。土屋のアドバイスによりマシンセッティングや戦い方にも進化がみられている。第2戦決勝レースでマシンの動きを外から観察した浅野は、これまでとは違う方向性のサスペンションセッティングが必要と判断。筑波サーキットでドライ、ウエット両方のコンディションでテスト走行を行って第3戦岡山Rdへと臨んだ。
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木曜日の専有走行でそのセッティングを試したチームはこれまでの弱点が解消されていることを確認、2走行目には早速NEWタイヤを投入してマシンバランスを確認すると、金曜日の1、2走行目はセッティングの微調整にとどめて3走行目はスキップし、ミッション交換等1Dayレース向けたマシンの整備を行って翌土曜日を迎えた。
【決勝】
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チームは決勝レースを時間均等割りとしてなるべく軽い燃料での走行となるようにし、またタイヤ交換はドライバーの判断に委ねる作戦とした。
スタートドライバーは浅野。前を行く60号車インテグラと後ろから迫る54号車ロードスターとバトルをしながら周回を重ねる。10周目にシフトアップの度に白煙を吹いていた60号車を抜いて5位、28周目には54号車ロードスターを捉えて4位となる。
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浅野から交代した土屋は上位と遜色ないペースで周回を重ねた。45周目、FIA-F4に参戦するFTRSコンビの駆る225号車86がピットインし土屋は3位へと浮上した。この時点でチームは、実質のライバルとなる4位225号車86と土屋の周回を見守った。土屋から交代した藤原と225号車86との差は65秒程あるものの、ラップ1秒前後をコンスタントに詰められる展開となる。
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タイヤ・マシンとだけでなく表彰台への緊張とも戦った藤原は16時34分、
なんとか後ろとの差をコントロールして99周を走り切り、WedsSport86は3位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
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「新型コロナの影響で開催が遅くなり、開幕戦から富士24時間。準備も大変でしたが、決勝はもっと大変でした。しかし天候に振り回され、戦略も難しい中、ドライバーは大きなトラブルなくよく走ってくれました。
結果は4位でしたが、完走してくれた事に感謝致します。
去年はひどい24時間でしたが、今年はチーム一丸となり次戦につながる強い走りが出来たと思います。応援していただきありがとうございました!」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫
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「今年はコロナウイルスの為この様な状況の中でレースが出来ないのではと思っていましたが皆さんの協力と努力で走る事が出来る事に感謝します。
6ヶ月遅れての初戦が24時間レースとなり何かと不安を感じていましたが 練習走行、予選と無理なくこなして決勝へと進めて安堵したものの、予選でエンジントラブルが有り嫌な流れでした。またセットアップも詰め切れずに決勝をスタートしましたが 夜中の雨にも助けられて、今のチームではベストな走りでは無いかと思います。
最後まで大きなトラブルやミスも出ずに無事完走出来たのは、チーム皆さんと各スポンサー様の協力が有っての事だと思います ありがとうございます。
次戦菅生に向けて頑張りますので 応援よろしくお願いします。」
藤原 大暉
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「今回、初めてスタートドライバーをやらせて頂きました。予選でエンジンブローしてしまい、決勝も心配でしたが驚くほどペースが良く走ることが出来ました。一時は表彰台も見えていましたが逆転されてしまいとても悔しかったです。この悔しさを次戦の菅生にぶつけたいと思います。応援ありがとうございました。」
土屋 武士
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「僕が、『浅野レーシングサービスさんにドライバーとして乗った訳』を富士でもたくさんの方に聞かれました。
一つは、ドライバーとしての自分の技量と体力と感覚を、衰えさせたくないっていう思いと、もう一つは、自分が小学校の頃に見に行っていたレースに、浅野武夫さんが出ていて、その武夫さんと、浅野レーシングのお手伝いを、純粋にしたいって思ったからなんです。
浅野レーシングは、浅野家の皆さんを中心に運営されている、1975年設立の老舗レーシングチームです。僕がレースを見に行きだした頃から、つちやエンジニアリングと同じツーリングカーのレースにライバルとして走っていました。
僕が18才でメカニックだった頃、真夏のレースが終わると、浅野さんのお母さんがそうめんをご馳走してくれたことを今でも覚えています。
母体は浅野自動車で、武夫さん兄弟で営んでいる自動車整備工場で、その息子さんたちが今は中心になってレーシングチームを運営しています。
でも武夫さんは67才で、いまだに現役バリバリ!しかもドライバーとして走るだけでなく、走行が終わるとすぐつなぎに着替えてクルマの整備を始めます。この86のエンジンも、武夫さん自身が組んだものです。
今回も24時間ほぼ寝ず。2スティントをフルで乗っているのに!
そんな武夫さんと一緒にレースがしたくて、メカニックもエンジニアもスタッフも、みんな普段は別の仕事をもっていて、このチームでレースがしたい!武夫さんとレースがしたい!って、レースがあると集まる仲間なんです。
ドライバーのみんなもここでレースがしたくて、自分の稼ぎやスポンサーを募って、レース資金を持ちよっています。もちろん僕もです。
そんなチームなので、スポンサーさんも同じく、スポンサーをしているのに裏方でチームみんなのサポートをしてくれていたり、今回は人数制限があってこられなかったけど、ケータリングをしてくれる皆さんがいてくれたり、とにかくみんなが、“誰かのために“って集まっているチームなんです。
僕が知ってる限りでは、ウェッズスポーツさんはもう何十年も浅野レーシングをサポートしているはずです。
プロのレーシングチームは数あれど、大きな資本なく、40年以上プライベーターでレーシングチームを、仲間の支えで続けてこれているチームなんてほとんどないと思います。
僕がここで走りたいって思ったのも、浅野レーシングみたいなチームが、このレース界に残ってほしい、みんなに知って欲しい、このチームでレースを大好きになって欲しい、そのお手伝いがしたい!って思ったからです。
つちやエンジニアリングもたくさんの方に支えられて、レースを続けることができています。1回活動できなくなっているので、プライベーターがレースを続けることの困難さは分かっているつもりです。
でも、情熱があれば何とかなるって、仲間さえいれば続けられるって、お金がなければレースはできないなんて、そんな世界じゃないってことを伝えられる数少ないチームが浅野レーシングなんだと思うんです。
そんなチームで、初戦を走ってみた感想は、、イメージ通りでした(^^)
でも最後の最後にビックリしたのが、武夫さんの最終ラップのセクター1で、チームのパーソナルベストが出たこと!!
24時間レースの最終ラッブですよ!しかも武夫さんのクールスーツ、氷交換しなくて1時間半のスティント、クールスーツきかなくてゴール後ヘロヘロだったっていう。。
いやいや、、まだまだ自分がひよっこだってことを思い知らされました。
ほんと~に、このチームの仲間に入れてもらえて良かったなって思えた開幕戦でした!
僕も次からはレーシングスーツ脱いだらつなぎに着替えようかな、昔みたいに(^^)
まだまだ学べると感じた週末でした。」
西村 和則
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「今回の24時間レースは悪天候に翻弄され、ギアトラブルを抱えた中でのレース展開となりましたが、無事完走出来た事はチーム全員のサポートのお陰であり、ドライバー全員が集中力を切らさず、丁寧に走り切ったからこそだと思います。
自分としてはレース終盤に差し掛かった時間帯に、3位争いの最中での自分の走行で、ギアトラブルを抱えていたとはいえ、順位を下げてしまった事は残念に思います。
この悔しさを糧に、さらにチームに貢献出来るドライバーを目指して日々精進していきます。」
芝 叔和
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「この24時間レースへの参戦は自身3度目となり、レースの流れに関しては、不安を感じることはありませんでした。
しかし、昨今の社会情勢から、2月の公式テスト以降思うようにテストができていなかったため、マシンの状態がわからないままで、レースウィークを迎えることになりました。
ただ、今年は、Cドライバーに土屋武士さんが加わって頂けたことは、非常に心強く、マシンの状態把握、評価等、とても的確で本当に安心できました。
今回は、Eドライバーという立場でしたので、与えられたタイミングでベストパフォーマンスを出すことに集中しようと思っていました。
その中で、この週末は、本当に天候が目まぐるしく変わる状況でしたので、毎周、刻一刻と変化する路面を感じながらのドライブとなりました。
金曜日の予選では、Bドライバー走行中にエンジントラブルが出たため、走行できませんでしたが、決勝は24時間ですので、全体でみると影響は非常に小さかったと思います。
決勝では、1時~4時、12時~13時半のスティントを担当しました。
深夜の走行時は、過去に経験がないくらいの土砂降りでSCが入るなど、路面状況の把握が非常に難しく、他車との距離感もつかみにくく思うようにタイムを伸ばすことができませんでした。
チェッカー前のスティントでは、ウェットからドライに変化する路面、無線が不通となるトラブルに加え、MTに不具合を抱えた状態での走行となりましたが、上位にいた884号車との抜きつ抜かれつの走行は、非常に楽しめましたし、コーナリングスピードでは負けていないことが再認識できたことは、次戦に繋がる大きな収穫になりました。
私自身は、今シーズンは、この富士のみですが、チームとして初戦を4位入賞の完走で終えることができたことは、
シリーズを戦う上では、まずは上出来のスタートだと思います。
毎回、多大なサポートをして頂いているスポンサー様はじめ、応援してくれている友人、家族には心から感謝いたします。今後も浅野レーシングサービスをよろしくお願いいたします。
本当に有難う御座いました。」
井上 雅貴
「まず9月にいきなり24時間レースが開幕戦と異例のレーススケジュールとなる中、制限はあったものの完走ができるマシンを仕上げて頂いたチームとそれをサポートして頂いたメカニック・スタッフの皆様に感謝を申し上げます。レースは一時は3位を走行していましたが、18号車もミッションの不調を抱えておりました。表彰台が見えていただけにそれを逃してしまったことは悔しさもありますが、攻め続けていたら完走はできなかったかもしれません。開幕戦を完走で終わることが出来たのは思い切った選択でした。私は今年SUGO大会と岡山大会に参戦する予定です。どちらも得意なコースなのでしっかりと結果につながるよう頑張っていきたいと思います。今後ともWeds Sport 86の応援を宜しくお願い申し上げます。」
チーム体制
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