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スーパー耐久シリーズ2022 Rd.2 富士24h

ARS Staff

更新日:2023年2月28日

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 

第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース

A DRIVER

浅野 武夫

B DRIVER

藤原 大暉

C DRIVER

石森 聖生

D DRIVER

芝 叔和

E DRIVER

普勝 崚

F DRIVER

勝木 崇文

6/3 予選

6/4 決勝

順位

3位

4位

結果詳細

​浅野 2.00.929

藤原 1.58.741

浅野 23周

藤原 39周

石森 95周

芝  38周

普勝 99周

勝木 107周

【フリー走行・予選】

2022年度のスーパー耐久シリーズST-4クラスは、富士24時間レースが開幕戦。浅野レーシングサービスは今年度新たにマシンをGR86へスイッチした。カスタムに着手できたのは5月10日のスーパー耐久公式テスト終了後。浅野家総動員でマシンは完成した。

レースウイークの5月30日(月)の夜にエンジンがかかり、6月1日(水)の富士スピードウェイのスポーツ走行にてシェイクダウンとなった。マシンは順調に走り始め、2セッション目では藤原のドライブで早くも2分00秒台を記録した。

占有走行を通してチームは「24時間にわたって2分1秒台をキープできる」と自信を深めた。チームはマシン整備と決勝レースのピットワーク練習を行い翌予選日を迎えた。

6月3日(金)の予選はドライコンディション。Aドライバーの浅野は決勝を想定したギア選択のままで2分00秒929をマーク。Bドライバーの藤原はアタック2周目に1分58秒741をマーク。AB合算の予選グリッドは86号車GR86、884号車86に次ぐ3番手となった。


【決勝】

24時間レースの想定ピットイン回数は12回、10分間のメンテナンスタイムは開始12時間後頃予定。毎回満タン給油で、タイヤはダブルスティントの作戦となる。 

14時59分、気温19℃、路面温度24℃のドライコンディション。スタートドライバーは浅野で24時間レースは始まった。浅野は一旦60号車インテグラに先行されるもすぐに抜き返す。

30周目辺りから「フロントの足回りがピーキーで、トーが開いたり閉じたりしている」と浅野から報告が入る。症状の悪化を受けて35周目、ピットインしてチームは緩みのあった箇所を増し締め。約8分の作業後、普勝にドライバー交代した。

51周目、TOTAL86周目にWedsSport GR86はダンロップコーナー付近でストップ!ガス欠症状の疑いの為、予備燃料ポンプを作動させると幸いにもマシンは動き、普勝はそのままピットインして、藤原へと交代した。

途中、前回の緊急ピットイン時にジャッキが十分に上がらないトラブルに起因したペナルティストップを受ける。石森が走行中の47周目、TOTAL173周目に普勝のスティントで起きたガス欠症状が再発。石森は予備燃料ポンプを作動させるとそのままピットインして芝へと交代した。

7時間経過後、何らかの原因でマシンが燃料を全て吸いきる事ができずにガス欠症状が出ていると判断。チームは1人当たりの周回数を54周→48周と減らし、ピットイン回数を1回増やして、残りの約17時間を走り切る作戦へと変更した。

その矢先、芝から「接触した。ピットインする」との無線がチームに入る。ST-Zクラスのマシンと接触し、足回りを大きく破損したマシンはTOTAL211周目に長い修復作業へと入った。燃料系の確認と修繕も合わせて取り付け調整を完了したのが、修復開始から2時間50分後の午前1時50分。

ドライバーを勝木へと交代するが、このタイミングで無線トラブルが発生。勝木とチームはうまく交信できない状況となる。

レース残り40分の午後2時20分、藤原から「マシンがまたガス欠のような症状でストップした」と無線が入る。燃料メーターを確認しても、ガス欠ではない。チームがメインスイッチを切ってリセットをかける指示を出すとエンジンは再始動。そのままピットインして浅野に交代した。

しかし、2周目の1コーナー過ぎで同様の症状でストップ。再度リセットさせてエンジン再始動に成功するも、競技長判断でリペアエリアへと運ばれてしまう。レース時間残り約5分。なんとか作業が間に合ったマシンはリペアエリアを出てピットロードからコースに復帰した。

マシンは症状再発により再度ストップするも、なんとか再始動に成功。

そして15時02分、WedsSport GR86はトラブルを乗り越え、シェイクダウンで24時間レースを完走、4位でチェッカーを受けた。






【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「今年からGR86にスイッチすると発表しましたが、本当に間に合うのか?と思いながら車両製作に打ち込みました。シェイクダウンはレースウィークの水曜日。初期トラブルで苦労する事も覚悟していました。決勝は接触によるダメージで大幅に時間をロスしましたが、マシンは大きなトラブルなく完走、マシンポテンシャルの高さを感じました。ドライバーやメカニック、スタッフ全員の力で完走できたと思います。スポンサーの皆様にご支援ご協力いただきましたことを心から感謝致します。ありがとうございました。 」


【ドライバーコメント】

浅野 武夫

「今年最初のレースですが、新型GR86を製作する時間が少なく、約1ヶ月半にわたってロールバー取り付け、ボディー補強と時間の掛かる作業が続き、エンジンがかかったのがレースウィークの月曜日でした。走行は水曜日からとなり、車の走りは違和感ない仕上がりで、ホッとしながらも細かな調整とオイル漏れ修理を行い、忙しい時間が続きました。新型86のスペアパーツとデータが無いので、無理は出来ないとマージンを取って走る事にしました。ここまでに協力してくださった方々に感謝します。レーススタートは自分が努めました。車の走りに不安要素は感じられなかったのですが、ステアリングに違和感があり早めにピットイン、大事に至らずナットの緩みでした。出来立ての車ですので何が起きても不思議ではないと思っていましたが、24時間よく走ってくれました。次のレースに向けてもっと頑張って車を仕上げて、良い結果にしたいと今、作業に入っています。今年のチームに協力、応援の程宜しくお願いいたします。」


藤原 大暉

「今年から新型GR86となり、チームが急ピッチで作成したマシンを水曜日から走行させました。初期トラブルはあったもののシェイクダウンとは思えないほどのポテンシャルがあり、様々なデータを取ることが出来ました。予選日に新型18号車で初の全開アタックをして、今後のセッティングの方向性や走らせ方を模索しました。リスクはありましたが、課題や改善点を見つけることが出来ました。決勝では夜間にクラッシュがあり勝負権を失ってしまったものの、残り30分まではほぼノートラブルで走行ができ、もし順調に走れていたらと思うととても悔しいです。この悔しさを次戦にぶつけたいと思います。次戦は菅生で3時間レースなので新型18号車のポテンシャルを存分に発揮したいと思います。今大会も応援ありがとうございました!」


石森 聖生

「24時間レースの厳しさを全身で感じています。表彰台に乗れなかった事は非常に悔しいですが、新型GR86をレースウィークでシェイクダウンするという過酷な状況で完走ができてよかったです。

スプリントレースや1発のタイムには自信がありましたが、S耐は初挑戦。

夜間と早朝を担当し2回ともタイヤ交換なしの難しいコンディションでしたが、安定したタイムを維持出来ました。次戦以降、上位と争えるスピードを求め、ドライビング•セットアップの方向性ともに改善を繰り返していきます。悔しさと楽しさの入り混じる24時間レース。サポートして下さった皆様、本当にありがとうございました!」


芝 叔和

富士の24時間も5回目を迎え、今年は、新型GR86を投入し、新たな浅野レーシングサービスの挑戦が始まる中、Dドライバーとして携われることに喜びと身の引き締まる思いでした。

木曜日の公式テストでは、前日にシェイクダウンしたとは思えないくらい、大きなトラブルもなく、金曜の予選では、Dドライバー予選の直前にのみ雨が降り、貴重なウェット路面の走行もできました。土曜からの決勝では、スタートドライバーの浅野選手から若干のトラブルはあったものの、安定した走りで、各ドライバーが繋いでマシンの状態もよく順調でした。私の最初のスティントは21時頃からでドライバー交代の近づいた23時頃、他クラスのマシンと接触し足回りを損傷してしまいました。自身のドライビングミスによるクラッシュではなくとも、24時間を勝つための必須条件である、マシンを壊さないということを守れず、勝負権をなくしてしまいました。必死の思いでマシンを仕上げてくれたチーム、ドライバー、スタッフ、そしてスポンサー様含め多くの応援してくれていた方々の思いを紡ぐことが出来ず、忸怩たる思いです。ただ、そんな状況にも関わらず修復に全力を注ぎ、迅速にマシンをコースに送り出してくれたメカニックには、とても感謝すると共にこのチームの一員で本当に幸せだと思いました。私自身は今季未定ですが、もし機会が頂けるのであれば、走りで恩返しをしたいと思っております。今回、結果は伴いませんでしたが、マシンは無事完走でき、戦闘力があることは証明できたと思います。次戦以降も浅野レーシングサービスの応援よろしくお願いいたします。


普勝 崚

「私自身2回目のS耐24時間となりました。

新しく投入されたGR86ですが事前テスト無しのぶっつけ本番の1レース目なので不安な週末でした。車の限界が未知数の中、木曜日から車を労わりながら順調に走行を重ね、86の進化を感じる事ができました。

決勝スタートしてからはトラブルが発生しながらもメカさんの素早い対応で最小限のロスでコースに復帰する事ができ、私のスティントではトラブルフリーでしっかり周回を重ねる事ができました。しかし、他車との接触によるリペア時間で順位争いから脱落してしまいました。結果論ですがこのアクシデントがなければ2位争いが出来ていたのでとても悔しいです。レース終盤でも電気系トラブルで複数回止まってしまいチェッカーを受ける事すら危ぶまれましたが、最後、浅野選手がゴールまで戻ってこれてホッとしました。今回は大変悔しい結果となってしまいましたが、車のポテンシャルの高さは確実にありました。まだ新車1レース目が終わったばかりなのでGR86これからが楽しみです。今年も本レースで一緒に闘ったドライバー、メカさん、サポートして下さった方、そして今年もドライバーとして呼んで頂いた浅野レーシングサービスに感謝致します。」


勝木 崇文

「レースウィークの水曜日のシェイクダウンで始まり、度重なるトラブルにも対処して頂いたおかげで24時間レースを完走できました。シェイクダウンから24時間を完走できた事は本当に凄いと思います。

木曜日の走行では、ナイトセッションスタート、そしてセッション中にFCYが2回連続で出たこともあり車両の雰囲気を掴み切ることは出来ませんでした。予選(E,Fフリー走行)に向けては車載やロガーデータを比較し、イメージトレーニングを入念に行いました。その後の2周は決勝レースでの燃費テストのデータ取り優先の走行をさせて頂きました。

決勝レーススティント1回目では、マシン修復後の走行にも関わらず、無線が繋がらないことに常に焦ってしまいました。自分の中でマシンフィーリングを確実なものにしたかったので、初めは少し抑えながら徐々にペースを上げるように走行しました。後半ではアベレージも上げて走行でき、夜中の走行だった事もあり決勝中のベストタイムを記録できました。しかしピットインのタイミングでサインボードを見逃してしまうミスをしてしまい、SC中にピットインができずチームの作戦を狂わせてしまいました。深く反省しています。スティント2回目ではサインボードは毎周確認し、全力で前を追い上げることに集中しました。マシンの問題は感じず、884号車と60号車のペースより速く走ることを意識して2分1〜3秒の間で走行しました。無事にミスなく藤原選手に交代することができました。ドライバーとしてサインボードを見逃していたことは、本当に反省しています。トラブルが起きても冷静な判断をするため、落ち着いてドライブすることを心がけていきます。改めてマシンを仕上げて頂いたこと、自分をチームに入れて頂いた皆様には本当に感謝しています。また皆様とご一緒できる時があれば是非ともよろしくお願い致します。応援ありがとうございました。」


チーム体制





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浅野レーシングサービスは、浅野自動車商会(茨城県・桜川市)を母体とするレーシングチームです。
これまで主に国内ツーリングカーレースを中心に活動を行っており、完全なプライベーターながら様々なレースシリーズで年間チャンピオンを獲得したほか、数多くのレースで優勝・表彰台を勝ち取って参りました。

 

その一方で、メカニック等は所属ドライバーはもちろんのこと親族も務める、家族的な側面もあります。
代表の浅野武夫はレーシングドライバーとして活躍し続けているばかりか、マシン製作・メンテナンスも担当。そのスタイルを1975年より現在に至るまで、40年以上貫いています。

〒309-1455 茨城県桜川市水戸199-1

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